人権団体、フィリピン活動家殺害事件の捜査を要請
ロイタースタッフより
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[マニラ 2日 ロイター] - 人権団体はフィリピン政府に対し、日曜日の警察による強制捜査で「致死的な武力」が使用され、少なくとも活動家9人が死亡したとして調査を行うよう求めた。
活動家団体によると、マニラ南部の4つの州での襲撃により、環境活動家と左翼団体バゴン・アルヤンサン・マカバヤンの調整役らが死亡し、他に4人が逮捕された。
ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局長代理フィル・ロバートソン氏は声明で、「これらの家宅捜索は、活動家たちの自宅やオフィスを家宅捜索し、逮捕し、さらには殺害するという当局の組織的な計画の一部のようだ」と述べた。
これらの事件は「明らかに政府による、ますます残忍になっている反乱鎮圧作戦の一部だ」と同氏は述べた。
「根本的な問題は、このキャンペーンが武装反政府勢力と非戦闘員の活動家、労働指導者、権利擁護者とをもはや区別していないことだ。」
国連は報告書の中で、この東南アジアの国では、人々や団体に共産主義者やテロリストのレッテルを貼る「レッドタグ」や暴力の扇動が横行していると警告した。
ロバートソン氏は、「フィリピン政府は、これらの襲撃における致死的な武力の使用を調査し、赤タグの慣行と密接に関係した騒乱や殺人を阻止するために今すぐ行動すべきである」と述べた。
人権団体カラパタンが非難した日曜の襲撃は、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が警察と軍に対し、共産主義反政府勢力を「殺害」し「人権を無視」するよう命令した2日後に行われた。
「この日を『血の日曜日』と呼ぶことほどふさわしいことはない」とカラパタンのクリスティーナ・パラベイ氏は語った。
反政府勢力対策部隊の責任者アントニオ・パルレード中将はロイターに対し、襲撃は「合法的な法執行作戦」であり、当局は銃器や爆発物の所持に対する捜索令状に基づいて行動したと述べた。
「いつものように、これらのグループは、対象者が活動家であり、殺されたとすぐに決めつけている。動機が彼らを殺害することであったなら、彼らは全員死亡するはずだが、逮捕に抵抗しなかった者もいたため、首輪を付けられていた。」パーレード氏はロイターに電話メッセージで語った。
カレン・レマによるレポート。 編集:マーク・ハインリッヒ
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